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南っ子エイサー(その1)

南っ子エイサーのコーナー(その2)

中・大太鼓の制作手順になります。

最初に およその材料費を紹介します。(1個あたりの目安になります。)

   材料名  金額
 1  ボイド管(内径300mm) 665円
 2  防災シート  280円
 3  ネジ(トラスタッピング 径5mm×長さ12mm)  420円
 4  アイボルト(W3/8)  460円
 5  布テープ(赤色)  80円
 6 接着剤     45円
   合    計  1950円


1. 太鼓の筒に使用するボイド管と呼ばれるものです。厚み   2. 皮面として防災シートをネジ止めするためのポイントを   
 のある固めの段ボールと考えてください。コメリで購入。      予め印を付けておきます。端から3cm,間隔を2cm毎にと
 写真は内径30cm(中・大太鼓用)のものと15cm(締め太鼓用)   って印を付けます。 
 のものになります。        

   


3. 印を付けた箇所にドリルで穴をあけます。後でねじ込む     4. 両側に空けておきます。
 トラスタッピングというネジをはめ込みやすいようにするた
 めです。ネジの直径が5mmですので、3mm程度の穴を
 空けます。
      


5. 赤い布テープをネジ穴の内側部分に張り付けていきま       6. 一周したら、このように
 す。少し重ねるようにして一周します。                   なります。

      


7. 肩掛け布を結ぶ金具(アイボルト)を取り付ける穴を空け      8. ドリルで空けるのが手っ取り早いです。ボイド管は、直径
 ます。太鼓の筒の両側の真ん中部分に印を付け、金具の      によって厚みが異なりますが、30cmの内径のものだと、厚 
 ネジ部分の大きさに合わせて穴を空けてください。           みも 5mm程度になります。割れるようなことはめったにありません。 

     




9. 金具(アイボルト)を取り付けます。この写真のサイズは     10. 金具をねじ込みます。(少しきついくらいで、回しながら
 W3/8というサイズです。値段は、コメリで1個228円になり       ねじ込んでいって、徐々に入るくらいが良いと思います。)
 ます。他にもサイズは色々あるのでお好きなサイズを使
 ってみるといいです。

     



11. 裏側をナットで止めます。金具があとから緩まないように、    12. 真上から見ると、こんな感じです。  
 しっかりと締めてください。

     


13. 反対側にも取り付けます。





14. 皮面を作っていきます。使用するのは防災シートになり   15. 二つ折りにしたときに、(太鼓の筒の直径+1cm程度の)正方形 
  ます。コメリで1.8m×1.8mで1000円程度です。このサイズ     の形になるように長方形の形に切り取ります。今回は(筒の外径   
 でこのサイズの太鼓を4個分とれます。                 31cm+14cm)45cm四方の正方形になるように、45cm×90cmの
                                         長方形の形に切り取りました。

     


16. 防災シートを貼り合せるための専用のボンドです。防災    17. 長方形の半分だけ塗ります。
 シートの素材を貼り合せるのに適しています。普通のボンド
 では接着力が弱いので、専用のボンドをおすすめします。

    


18. 片面だけぬったら5~10分くらい乾燥させてから、貼り    19. 貼り合せる時には放射線状に伸ばして、平らにならして
 合せます。時間を少し置いたほうが接着力が増します。      いくようにしましょう。(ちなみに、写真はガムテープの芯の
                                        丸い筒で伸ばしている様子です。)

    


20. これを2枚作ります。 





21. できた皮面を筒に取り付けていきます。皮面の中心     22. トラスタッピングというネジを使って皮面を取り付けて
 筒の中心を揃えます。予め、皮面に目印を付けておくと     いきます。
 わかりやすいです。                          今回は、ネジ径5mm、長さ12mmのものを使用しました。
                                       50本入りで210円程度です。これを2箱使用しました。

   


23. 対角線上にネジ止めしていきます。軽く引っ張りながら  24. 次に最初の対角線と90度の対角線上にネジ止めします。
 ねじ止めしていきます。防災シートを2枚貼り合せしていま
 すので、多少のことでは破れることはないです。

   


25. 次は、ネジとネジの間に対角線上に、この作業を繰り   26. 次々と繰り返していきます・・・
  返していきます。                            (このサイズの大きさでネジが片側で約49個必要でした。)   

     


27. すべて終わると、このような感じに仕上がります。      28. 余分な布をカットします。

    


29. 反対側も仕上げて完成です。



30.  下の写真は、これまでの制作遍歴です。



① 右手前から、ガムテープを対角線上に何重にも貼って制作した第1号です。ネットの動画サイトで見ていると、
  車のタイヤにガムテープを使用して制作していたので、真似て作ってみました。最初の内はまぁまぁでしたが、
  時間が経つとガムテープが少しずつ伸びてボコボコした音になってしまいました。

 ② 真ん中が、ブルーシート(厚手)を1枚、タッカーで貼り合せた第2号です。これも最初の内は①よりも少し高めの
  音で良いなと感じていたのですが、時間経過とともにボワンボワンした音になってしまいました。ブルーシートの
  枚数が厚手とはいえ、1枚でしたので、伸びるのが早かったのかなと思いました。

 ③ そして、左奥が今回紹介した第3号になります。ブルーシートの厚手から防災シートに変更しました。色(白色)と
  耐久性を考えての変更です。また、防災シートを2枚貼り合せたことにより、②よりも伸びにくくなっています。ネジ
  止めにしたので見た目もより本物に近づいた感があります。 
   時間が経っても前の2作品よりは、音の劣化を感じません。音もより本物に近づいたものになりました。
   そして、何よりもポイントは、ネジ止めにしたことで、本物の皮と同じように、防災シートを張り替えられるという
  ことです。②よりは耐久性が増したとはいえ、やはり多少は伸びてくるものと思われます。ネジ止めなので、ネジを
  緩めて伸びた防災シートを交換できます。両面張り替えても約280円で済みます。
   今のところ、「コストと音の良さ」で③にたどり着きました。今後、また良い素材があったら研究していきます。
   (もう少し厚みのある「工事用シート」というのがあるみたいですが、値段が約4倍近くのようです。)
  ※ 「工事用シート」を試してみましたが、厚みはありますが、柔らか過ぎて伸びる特性があり、向いていませんでした。

 




 

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